2021年注目のアーティストは?「関ジャム 完全燃SHOW」プロが選ぶ2020・年間ベスト10!!

あいみょんOfficial髭男dismKing Gnuなどがブレイクするきっかけとなったとも言われている「関ジャム 完全燃SHOW」の人気コーナー「売れっ子プロデューサーが選ぶ年間ベスト10」の2020年版が昨日OA。各所から売り込みがあるようですが、3人の売れっ子音楽プロデューサーが忖度無しで昨年リリースされた楽曲から2020年の年間ベスト10を発表!!

 

登壇した売れっ子音楽プロデューサー&アーティストはこの3名!

蔦谷好位置
非常に幅広いメジャーアーティストへの楽曲提供、プロデュース、ライブでのキーボーディストとしての参加など常にJ-POPシーンのど真ん中を走っていると言っても過言ではない、まさに超売れっ子音楽プロデューサー。2019年は、[Alexandros] 雨のパレードなどを手掛ける。毎年、聞いてる途中に思わず車を路肩に停めてじっくり聞く”路肩ソング”に注目が集まる。

いしわたり淳治
スーパーカーのギタリストであり、解散後はバンド系を中心に数多くのアーティストを手掛ける。また様々なアーティストに詞も提供し数えきれない程の代表曲を持つ、現在の日本を代表する作詞家の一人。プロデュースを含め今までに携わった楽曲は600曲を越えると番組内で紹介されている。2019年は、矢沢永吉布袋寅泰Little Glee Monsterなどの作詞を手掛ける。

川谷絵音
indigo la End」「ゲスの極み乙女。」「ジェニーハイ」「ichikoro」のバンド4グループを掛け持ちしながらも、「独特な人」「美的計画」といったソロプロジェクトの展開、休日課長率いるバンド「DADARAY」のプロディースはじめ他アーティストの楽曲提供やドラマ劇伴など活動は多岐に渡る。番組内でも「川谷絵音以前/以降の音楽がある」と言われているように、多くのアーティストに影響を与え続けている。

 

蔦谷好位置さんのベスト10

1位:ROTH BART BARON「極彩 | I G L (S)」

AAC[320kbps]

2020年の世界情勢から生まれた「命の応援歌」であると絶賛。「この曲は全ての祝われなかった命のレクイエムであり、何があろうと圧倒的に正を肯定する応援歌。悲しみや不条理という現実と向き合いながら、全ての命に心の底から祝福を送っている。」とコメント。まさに今の時代だからこそ心に沁みわたる傑作。

2位:Tempalay「大東京万博」

AAC[320kbps] FLAC[96.0kHz/24bit]

「心地よさと違和感」「美しさと不気味さ」の見事な融合、明らかに特異な音、2020年に輝いていた楽曲として選出。「コロナ以前に作られたはずだが、2020年の混迷を予言していたかのような歌詞と奇妙なサウンド」とコメント。不気味で怪しいサウンドが本楽曲の魅力となっている。

3位:(sic)boy「Heaven’s Drive feat.vividboooy(Prod.KM)」

AAC[320kbps]

(sic)boyとプロデューサーのKMが2020年に作り上げた、CHAOS TAPEというアルバムの中の1曲。「USのエモラップとの呼応を感じるサウンドながらも、独自性があるのは動きが大きくメロディアスで、ラップとも歌ともとれるような不思議なスタイルである」とコメント。また、音楽プロデューサーのKMが作る曲はどれもセンスが素晴らしいという。

4位:TENDRE「HOPE」

AAC[320kbps]

「サウンドデザインのセンスが素晴らしくいつもそのセンスに耳を奪われていたが、この曲のサビの”ファミレド”で覚悟が伝わり、アーティストとしての凄みを感じたと」語り、”ファミレド”を使った主な楽曲を紹介した。

5位:藤井 風「優しさ」

AAC[320kbps] FLAC[96.0kHz/24bit]

全ての才能が驚異的、2020年を象徴する天才と絶賛。全てにおいて非常に高いポテンシャルを持っている彼ですが、この曲のイントロを聴いた時に、彼の和声感のセンスに感服したとコメント。

 

6位:Lucky Kilimanjaro「とろける」

AAC[320kbps]

昨年は精力的なリリースがあったLucky Kilimanjaroのアルバムの中からラブバラードを選出。「6/8拍子のバラードでもこんなに心を躍らせるセクシーな曲が作れる才能に脱帽。」とコメント。

7位:never young beach「やさしいままで 」

AAC[320kbps] FLAC[96.0kHz/24bit]

ティン・パレー・アレー(細野晴臣・松任谷正隆らのユニット)を彷彿させるようなサウンドと、綺麗に修正されていない歌い方が胸に迫るとコメント。必要最小限のアレンジと音の配置だけで楽曲の魅力を最大限に引き出している素晴らしい作品であると賞賛した。

8位:Omoinotake「One Day」

AAC[320kbps]

蔦谷好位置が2019年に挙げたOmoinotakeを今年も選出。「ボーカルの藤井レオくんは元ドラマーでありその経験がメロディーの府割や歌のタイム感にも表れていて、グルーヴがあり心を躍らせてくれる。」とコメント。時代の流行でしっかりと取り入れたサウンドが特徴的な楽曲。

9位:Ryohu「The Moment」

AAC[320kbps]

プロデューサーは冨田恵一。「ゴスペル調のクワイヤ(聖歌隊)をサンプリング的に纏った見事なトラックに乗るRyohuのラップはしっかりとしたバックグラウンドがありながらも、ジャンルを超えた様々なコラボをしてきた彼にしか出せない大きなスケールを感じる。」とコメントした。

10位:どんぐりず「nadja」

AAC[320kbps]

元々はYoutubeで面白系のカバー動画やオリジナル曲を動画にしていたどんぐりず。類まれなセンスと成長速度でラップをベースにした独創的な曲を量産。これからの活動に目が離せないとコメントした。ユーモアとセンスが高次元で融合した独創的な楽曲。

 

いしわたり淳治さんのベスト10

1位:YOASOBI「ハルジオン 」

AAC[320kbps] FLAC[96.0kHz/24bit]

メロディーやアレンジ、声の美しさはもちろんのこと、作詞家的に彼らに一番衝撃を受けたのは歌詞が小説とリンクしている点であるとコメント。本楽曲は小説「それでも、ハッピーエンド」をモチーフに作られている。オーダーメイドのように楽曲を制作するスタイルは、従来の楽曲制作とは一線を画す新しい”発明”だと賞賛した。

2位:藤井 風「何なんw 」

AAC[320kbps] FLAC[96.0kHz/24bit]

大人っぽいメロディーとアレンジ、少し脱力な歌詞と歌唱のバランス感覚が素晴らしいとコメント。方言をフレーズにしたことで生まれる言葉のリズム感が秀逸で、当たり前のように方言をカッコ良く使っているのが新しいと話した。

3位:MIZ「パレード」

AAC[320kbps]

本楽曲は八丈島の方言で歌われており、異国情緒溢れる、温かく懐かしい音楽に仕上がっているのが魅力。「どこか懐かしい音楽に仕上がっている」とコメント。いしわたりは。ステイホーム期間の晴れた昼下がりによくリビングで流していたとのこと。

4位:りりあ。「浮気されたけどまだ好きって曲。」

AAC[320kbps] FLAC[96.0kHz/24bit]

SNSで話題の20歳の弾き語り女性アーティスト。「事実を事務的に並べたようなぶっきらぼうなタイトルは、心に空いた穴の大きさ、虚無感や放心状態をとてもよく表していて素晴らしい」と楽曲の秀逸さについて話した。

5位:NiziU「Make you happy」

AAC[320kbps] FLAC[96.0kHz/24bit]

オーディション密着番組によって、1万人の中から選ばれた人気ガールズグループ。デビュー前から多くの人たちは彼女たちの人柄に「親しみ」を持っていたと思うが、サビの「あ~もう!笑ってほしい」というフレーズはそんな彼女たちの「親しみやすさ」を象徴するような素晴らしいワードであると話した。

6位:ちゃんみな「ボイスメモ No. 5 」

AAC[320kbps] FLAC[96.0kHz/24bit]

恋愛の心を搔き乱す歌詞が魅力的な楽曲。日記や写真など、恋愛において心を搔き乱す「引き金」になる小物はこれまでも歌の中にたくさん登場してきたが、スマホの「ボイスメモ」を用いたのには新しさを感じたとのこと。ミュージシャンである彼女のキャラクターにクールなワードがよく似合っていて、歌としての真実味を醸し出していると称賛した。

7位:50TA「ラブアース」

moraにて配信なし

これまでJ-POPにも「体の中から力が湧いてくる」という歌はたくさんあったが、「感じたことがない力が 体中から あふれてくる」と歌い切った後で「何コレ?すっごーい!」とその湧いてきた力に対して感想まで歌った歌は始めてではないかとコメント。いしわたり淳治はサプライズ演出じゃないと打ち合わせで力説したそう。

8位:GOOD ON THE REEL「背中合わせ」

AAC[320kbps]

「背中合わせ 合わせられる距離なら 向い合えるはずだった」というサビのフレーズは無意識に口ずさんでしまう。「とても大切なことを、とても簡潔に、美しく表現できていて素敵である」と語った。

9位:ひらめ「ポケットからきゅんです!」

moraにて配信なし

動画再生3億回以上、Tiktokを中心に活動するアーティスト。「この歌が何気ない日常の中にある、「キュン♡」な瞬間のBGMとして若者たちの毎日の中で機能している様子は、弾き語りからポっと生まれた小さな音楽の1つの幸せなゴールを見ているような感覚がした。」と本楽曲の魅力を語った。

10位:秋山黄色「サーチライト」

AAC[320kbps] FLAC[96.0kHz/24bit]

いしわたり淳治は自転車に似合う音楽として本楽曲を紹介。「シンプルなロックはやはり気持ちが良いもので、こういう青い風の中を前だけ見て駆け抜けるような音楽はいつどんな時代であっても必要な気がする。」とコメントした。

 

川谷絵音さんのベスト10

1位:藤井 風「罪の香り」

AAC[320kbps] FLAC[96.0kHz/24bit]

近年で1番衝撃を受けたと絶賛。声良し曲良し歌詞良し、非の打ち所がない才人であり、サビのメロディーは川谷自身でも思いつかないと話し、「おっと 罪の香り 抜き足差し足忍び足」のサビコードを実演解説した。2020年12月リリースの「青春病」も紹介し、底が見えなくて怖い、来年の1位もきっと藤井風であると手放しで称賛した。

2位:ずっと真夜中でいいのに。「暗く黒く」

AAC[320kbps]

Youtubeをきっかけにメジャーデビューした2020年大ブレイク音楽ユニット。バラードかと思いきや意外な曲の展開に驚き、良い意味での裏切りにセンスを感じたとコメント。これからの音楽シーンを引っ張っていくシンガーソングライターであると太鼓判を押した。

3位:yama「春を告げる」

AAC[320kbps] FLAC[96.0kHz/24bit]

「個人的に近年で1番の良い声」とし、井上うにも「こんないい声を近年聴いていない」と絶賛していたという。高いだけではなく、音域が広くて、倍音がスゴク低いところがあるのでちゃんとR&Bっぽくなる声であると話した。

4位:さとうもか「melt bitter」

AAC[320kbps]

藤井風に続き岡山出身のシンガーソングライター。切ない歌声とサビの「愛してる 愛してるなんて」の少し訛った譜割りが素晴らしく、めちゃくちゃ切ないとコメントした。

5位:SuiseiNoboAz「3020」

AAC[320kbps]

2007年に結成したオルタナシーンを駆け抜ける4人組バンド。自分たちの音楽の1000年後なんて何も考えていなかったから、衝撃的な歌詞に心奪われたとし、音楽に携わる人は全員聞くべき曲!と強調した。

6位:YOASOBI「群青」

AAC[320kbps] FLAC[96.0kHz/24bit]

とにかく曲が素晴らしいと絶賛。「メロディーセンスはピカイチ!コーラスで畳みかける多幸感が最高!めちゃくちゃエモイ」と話した。

7位:どんぐりず「マインド魂」

AAC[320kbps] FLAC[96.0kHz/24bit]

2017年からYoutube活動で火がついた群馬在住の音楽ユニット。トラックがめちゃくちゃかっこよく、「ゆうとりますけど」を色々なリズムでラップする部分の中毒性がすごいとコメント。この部分を何回も聞きたくなり、飛ばして聞いたという。

8位:MAMAMOO「Dingga」

AAC[320kbps]

MAMAMOOは韓国を代表する作曲家、キム・ドフンプロデュースの女性グループで、圧倒的な歌唱力とパフォーマンスで人気を集めている。この曲はK-POPの中で一番好きだとし、「イントロから一切外しがなく、何度もループできる」と語った。

9位:NEE 「不革命前夜」

AAC[320kbps] FLAC[48.0kHz/24bit]

NEEは2017年に結成された男女混合4人組エキゾチックバンドで、綾野剛がInstagramで取り上げるなど話題を集めている。「サビの爆発力がたまらなく、イントロのギターがめちゃくちゃデカイ。不気味なミックスになっている箇所が新しくて、耳にかなりつきました。」とコメントした。

10位:aiko「ハニーメモリー」

AAC[320kbps] FLAC[48.0kHz/24bit]

何度も聞きたくなる超複雑なメロディーが魅力的な本楽曲。aiko節が炸裂しているとコメント。このキャリアでまだこんなメロディーの引き出しがあるのかと驚きを受けたとのこと。

 


 

いかがだったでしょうか? 

今回の注目は何といっても藤井風でしょう。蔦谷が5位に「優しさ」、いしわたりが2位に「何なんw」、川谷が1位に「罪の香り」と3人に同時選曲されました!3人が同一アーティストから選曲するのはなんと企画が始まってから初とのこと!これからの活躍に目が離せません。

この番組をきっかけに大ブレイクをはたしたヒゲダン(Official髭男dism)やKing Gnuに続く次世代アーティストが出てくるのか!?

今年はどんな楽曲と出会えるのか、いまから楽しみです!